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とりあえずFeel度Walkから始めよう!

· ジェネレーターいらっしゃい

2022年2月15日(火)の We are Generators ジェネレーターいらっしゃいは、もともと自分が行っているメインの仕事・活動に Feel度Walk をとりいれて面白い取り組みをしているお二人に登場していただきました。

高秀章子さんは、数年前から Feel度Walkの可能性に魅せられ、自らの活動に取り入れている草分けです。

高秀さんは、企業の採用広報、情報誌・雑誌編集、読者コミュニケーションとしてのイベントやワークショップ企画などの仕事に携わってきました。子どもの教育に関わろうと思ったのは総合的な学習の時間がスタートした2001年頃から。学校と社会をつなぐゲスト授業を実践するプロジェクトに参加し始めたのがきっかけでした。

高秀さんは、主に小学校にスポーツ選手やアーティストを招いて、子どもたちの好奇心を刺激しようと考えました。それは、高秀さんの言葉をそのまま使うと「小学生最強説」を実感していたからだそうです。どういうことかと言うと、素直に面白がって、反応して、学びの糧にする力が一番強いのが小学生だということ。そんな時代に特別の体験をプレゼントしたいと考えたのでした。

一方で、まだ好奇心にフタがされていない小学生であっても、みんなで一緒に何かすることには慣れていないことにも気づいていました。そこでコラボレーションできるようにするためにアイスブレイクやチームビルディングの手法を取り入れたのですが、どうもしっくり来なかったと言います。

「なんかお遊びみたいな感じで、その活動をしているときは、一瞬わあっと盛り上がるんですけど、いざコラボレーションして何かプロジェクトを行おうとすると、全然スイッチが入らないんです」

さらに学校と社会をつなぐ活動にもやがて限界を感じ始めたと高秀さんは語ってくれました。

「ただ有名な人の話を聞いているだけでは学びは薄いし、タグラグビー(注:タックルなどの身体接触やキックなしで、腰に付けた2本のひらひらしたタグをお互いに取ったり取られたりしながらボールを持ってパスしながらコートを自由自在に駆け回り、相手ゴールを目指すゲーム)みたいに身体感覚を通じてコラボレーションする方法を伝えても、その場限りで、先生方は日常の学びに活用してくれないんで、なんか空しく感じてしまって」

仮にある先生がひとりやりたいと思っても学校全体のサポートがないとうまくいきません。いろいろなしがらみがある中で子どもの学びを社会とつなぐのが難しいと考えた高秀さんは、自ら一般社団法人を立ち上げ、大人と子どもが学校外で面白いたくらみをする場づくりに着手しました。そんなときに Feel度Walk に出会ったそうです。

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なんとなく気になるモノ・ヒト・コトを追い求めてあてもなく歩く。いちいち自己紹介をしなくても、アイスブレイク的な活動をしなくても、歩いて、お互いが発見したモノ・ヒト・コトを語りあい、愛であうだけで、グループの一体感が生まれ、面白がって何かをしてみようという雰囲気が生まれる。このことに気づいた高秀さんは持ち前の行動力を存分に発揮して、仲間とともに「ぐるぐる探究隊」という活動を始めました。

基本はとにかく Feel度Walk。歩いて、なんとなく気になるモノ・コトを集めてきたら、それを題材に、自由研究のタネとして親子で研究するきっかけをつくったり、俳句をつくったり、ショートショートの作家さんとともに物語をつくったり、実験的活動を精力的に進めています。

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高秀さんは、持ち時間のほぼすべてを使って、やってきたことを語り続けました。こんなプレゼンが許されるのも We are Generators の番組だからこそ。「自称」ジェネレーターの人は、自分が面白がって取り組んだことを語りたくて仕方がないのです。1回聞いただけでは聞き逃してしまったこともアーカイブ動画を見れば、

「ああ、そういうことだったのか」

と気づくことができます。これから Feel度Walk を始めたいと考えている方、Feel度Walk のあとどう活動を発展させてゆくか悩んでいる方にとって、ヒントが満載でしょう。歩いて集まったことをどう記録し、表現して、発想力を広げ、鍛えてゆくかについての示唆がたくさんあります。

 二人目は、逗子市立久木小学校で教員をしている大窪昌哉さん。公立小学校の学びの場に、ゆるやかに Feel度Walkを取り入れています。

大窪さんは一般企業の経理部に7年間勤務し、30歳で通信大学で教員免許を取得し、小学校の教員に転身しました。

Feel度Walkとの出会いは、すでにFeel度Walkにはまっていた友人とあてもなく歩いたことでした。特別なことを一切しないのにじわりと豊かな気持ちになれる体験に、以来、はまってしまったそうです。

小学校の授業でも Feel度Walkをとりいれられないかと考えたとき、チャンスは天から降ってきました。一昨年、新型コロナウィルス感染者が急増し、突如、学校が一斉休校となりました。学校に通えなくなった子どもたちは、タブレットやPCを活用したオンライン授業に移行することになり、期せずして学校のICT化を加速することになりました。

反面、デジタル通信環境が整備されておらず、デジタルリテラシーの低い家庭が置いてきぼりになったり、外遊びや友達とのリアルな関わりが発育に重大な意味を持つ小学生が家に引きこもらなければならなくなったり、という問題が噴出しました。

この時に大窪さんは、ホームワークで Feel度Walkをやらせました。各自で自分の家のまわりを好き勝手に歩いて、なんとなく気になるモノ・コトをみつける課題を出したのです。家の近所を散歩するだけでも、なんとなくセンサーを働かせれば「あれっ?」と感じる面白発見は数知れずです。子どもたちはちょっと気になったことを写真に撮影したり、スケッチしたりしました。  

 発見シートには、ふしぎな模様のマンホールだったり、人が踊っているように見える木だったり、美しいネットのような模様のさなぎだったり、子どもたち一人ひとりのユニークな発見が書かれてゆきました。

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やがて完全休校の時期が過ぎても、分散登校でクラスの半分の子どもたちしか通学できず、みんなが顔を合わせることはできませんでした。このときに、その日、会えない友達の発見シートに、こんなところが面白かったとか、こんなことを感じたとか感想を付箋に書いて貼っておくということを大窪さんは行いました。

翌日、学校にやってきてみると、自分の発見に友達がメッセージを残してくれているのを見て、子どもたちはみんな大喜びしたそうです。

 大窪さんは、子どもたちがお互いの発見を愛であうことで自然に子どもの自己効力感が高まり、相互に認めあう気持ちが高まることを目の当たりにしました。

「Feel度Walk は誰でもすぐできるし、子どもたちにもすぐ伝わるし、なにしろみんな面白がってやってきます」

先生方が発見を愛でる好奇心さえ高めれば、特別のスキルを身につける必要はありません。発見を記録する方法とフォーマットだけ子どもたちと共有しておけば、あっという間に子どもたちは勝手にやり始めます。

総合的な学習の時間や社会のまち探検の授業だけでなく、遠足や修学旅行、あるいは学期始めに新たな人間関係を築く入口として、Feel度Walk を活用できることを大窪さんの実践は見事に明らかにしてくれました。

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普通の学校で、どんな先生でも、授業の枠にとらわれず行うことができる。その結果、プロジェクト型の学びや探究する学びだけでなく、発見を愛でてコラボレーションする仲間となる意識をクラスそして学校でつくりあげるのにきわめて有効な手段だということがわかったのです。

大窪さんの活動をきっかけに三浦半島では公立小学校の先生有志で「学びにFeel度Walkを取り入れるたくらみ」が進行中。また、高秀さんのように、自分のたくらみにどうFeel度Walkを組み込むか工夫する人たちが続々と現れ、ジェネレーター仲間は増殖中です。

しっかり勉強して、スキルを身につけてジェネレーターになるのではなく、Feel度Walkをとりあえず始めてみて、発見をみんなで面白がるマインドセットが育つことが大事。Feel度Walkをどう行い、どう記録し、どう作品化して想像力を揺さぶるかについて知るためには、ぜひ動画アーカイブをご覧になっていただきたいと思います。

※ 実際に動画をみたい方はぜひ We are Generators の仲間になろう!!

 参加するにはコチラから